熊本のカモメ(2012 0211)

出水のTさん宅を一人6:45に出発。
快晴だったのでツルのねぐら近くに行き太陽バックのツルを撮りたくなって迷ったが、結局そのまま北上した。

この日は潮が大きいので満潮の数時間前には川の河口に到着しておきたいところだったのだ。

休憩することなく北上し、8:30くらいには現地に到着。
かなり中州が消えていたが、かろうじてカモメが休めるくらいは残っていた。

大型カモメ300,ズグロカモメ80くらいが集まっていた。
慌てて望遠鏡を出して、目的の頭が黒くなる大型カモメを探したが、残念ながら見つけることは出来なかった。

いるときは双眼鏡でも一発で見つけることができるので、この時はいなかったのだろう。
丁寧に探して、モンゴルカモメを数羽確認することが出来た。

1時間すると中州が消えたので、別の港へ。
前日、ここは良いとTKGさんが教えてくれた場所。

割とすぐその場所はわかったが、この日はあいにくの快晴。
カモメ観察には一番の不向き。かろうじている100羽ほどの大型カモメをチェックするが、モンゴルが数羽いたのみだった。
逆光で写真に撮ってもしょうがないと思ったので、場所を変えることにした。

そこから車で20分くらいの海岸。前の年、カモメにも詳しい北海道出身のS君達と見つけた新規ポイント。ここもカモメが熱い。

川の河口で水浴びするひときわ背中の濃いセグロカモメが目に付いた。
オオセグロカモメよりは若干背中の色が淡いが、顔と良いインパクトの強い個体。

オオセグロカモメと並んだところ。ホイグリンカモメとして良いような個体。

水浴びを盛んに繰り返す。よっぽど気持ちがいいのだろう。ばしゃばしゃと聞こえてきそうな勢い。
初列風切の黒色は大きく、黒色部の内側に淡色の部分が殆どない。

ホイグリン系?こういう個体も浮いていた。かなり変な顔つきで思いっきり目立っていた。不思議な個体。

頭が白く目立つ。3年目か2年目の個体。
モンゴルカモメで良さそうに思う。

↑が飛んだ。初列内側には淡色部のコントラストが目立つ。ホイグリンだったらもっと一様に暗色な感じを受ける。ただ、この手のカモメは識別が苦手。

実はこのポイントに着いたときには潮が上まで来ていて干潟は残っていなかった。仕方なく川に浮かんで水浴びする個体や防波堤に止まって休んでいるカモメ達を観察していた。

13時を過ぎてもいっこうに干潟が現れそうにないので、諦めて日奈久温泉へ行くことにした。大衆浴場のほうにはいった。300円なり。
気持ちが良かった。気分転換もしたし、先日の天ぷらを購入し車で食べながら(美味いっす。これ)再び先程の新規ポイントへ

ようやく干潟が出来始め、ユリカモメが波打ち際で歩いていたりした。

沖合の干潟に大型カモメが集まってきてたので望遠鏡で確認。
実はこの日は快晴過ぎてカモメに対する集中力が足りなかったのだが、せっかく遠くまで来たので頑張ってみようと。

左から右に流していき確認していく。途中で手が止まる。思考が止まる。頭が黒っぽいやつがいる。アドレナリンが大放出。冷静になれともう一人の自分。ついにやってしまったのだ。意外に思いっきり幸運が舞い降りた。

まずは冷静にどうやったら撮影出来るかを考えた。
車では入れない。歩いていくと他のカモメがまず飛んで、それにつられて大型頭黒いカモメも飛ぶはず。

とりあえず車で近づける最大の所まで行く。そこからは少しづつ歩いて様子を見ながら撮影。

多くの頭白いカモメの中に紛れ撮影しにくい。

かろうじて、

このような写真を撮る。証拠写真にはなった。

この場所では手前の他のカモメが飛ぶのにつられ、違う干潟(100m程離れた場所)へ飛び立った。

川を隔てて向こう側なので車に戻りカモメを追いかける。
すぐにやつは見つかった。

次は幸い端っこにいた。遠くから巻くように接近してみた。
割と近づくことが出来、そこそこ満足出来る写真が撮れた。本当に嬉しかった。ただ、この日の天気が良すぎたのが撮影には良くなかったが、(どうしても陽炎をひろってしまいピントがこない。にじんだ様な写りになってしまう。)

頭が黒くなりかけている。もう少ししたら頭が真っ黒目の回り白い縁取りのかわいい顔つきになる。しかも嘴はカラフル。最高。

飛んだときの羽のパターンも独特。

比較用にセグロカモメのパターン。
この写真の手前にも面白いカモメが写り込んでいる。

次第に干潟が沖合に広がり、カモメ達も沖へ沖へと飛んでいき、やつを追いかけるのを諦めた。この日は条件の割には十分な撮影が出来たので満足なのだ。

そのあと、少しこの場所で他のカモメを観察しながらやつの余韻に浸っていた。次は曇りの潮が良いときに再び来よう。絶対来よう。
偶然だったかもしれないが、次があるかもしれない。誰にもまだわからない。