昨日の記事「のすけの悲劇」について。
何が起こったのか。
朝一番に島のはずれにある小中学校まで歩いて鳥を観察。
すぐ手前の空き地には前日にセットしたオサムシトラップ(地面に穴を掘って、プラスチックコップを埋め、今回は餌としてスシノコを投入)を回収に。
学校の玄関付近に止まっていると、センダイムシクイやホオジロ類の声。しばらく様子を見るためその場にじっとしていた。
すぐ近くにセットしてあるオサムシトラップを見たくてしょうがない「のすけ」は早くトラップを見たいと催促する。
前日昼寝をしていて一緒に来ていない「のすけ」はトラップの場所を知らなかった。
しびれを切らした「のすけ」は1人で探してくると。
トラップはすぐ目と鼻の先だったので、「畑回りに埋めたから」と彼に言うと、「わかった」と彼は1人で探しに行った。
しばらくしても見つからないと彼は大声で言う。私が適当に畑の回りを探せと指示。丁度死角になって彼の姿は私からは見えなかった。
しばらくすると、ばさっと音がした。私は何の音か見当もつかない。草をけったのだろうと思っていた。
その音がして数秒後、「助けてー!!!落ちたー!!」と彼の悲鳴が。
私は慌てて畑へと走った。しかし、彼の姿はどこにもない。
私も慌てて「のすけ〜〜〜〜!!!どこ〜〜〜〜〜!!」
と大声で。
「ここ〜〜〜〜〜!!。ここにいる〜〜〜〜。何かにはまった〜〜〜〜”!!!。たすけて〜〜〜〜!!」と声のするほうに歩く私。
草に覆われて何も見えないところから彼の声が聞こえる。
草をかき分けると直径70cmほどの穴があり、そこから声が聞こえる。
「のすけ〜〜〜?大丈夫〜〜〜?怪我はしてない〜〜〜??痛いところは〜〜〜〜???」と私。
双方思いっきり手を伸ばして何とか彼を救出出来た。
電柱を抜いた後だろうか、2m程の縦穴(大人でははまらない大きさ)が草に隠れて落とし穴状態だったのだ。運悪く底にすっぽりと彼ははまってしまったのだ。
幸い、かすり傷一つなかった。本当にラッキーだった。
ただ、彼の腰くらいまで水がたまっており、着ているもの全部びしょびしょ。しかも、早朝だし風は強いしで相当寒そう。ぶるぶるぶるぶる震えている。
とりあえず、服を脱がせ、タオルで拭いた後、昨日の写真の状態に。
色々と考えるとぞっとする出来事だった。一つでも運が悪いと彼はいまこの世にはいない。
一人っきりで虫取に夢中になってだれも気がつかないうちに穴に落ちたとか、穴にもっと大量の水がたまっていたら窒息するとか、穴に落ちて気絶してそのまま行方不明扱いとなるとか。
完全に草に覆われてあんな所に穴が開いているなんて想像もつかない。
今となってはいい笑い話ですんでよかった。
というお話しでした。
お子さんをお持ちの親御さん。こういう事があるので気をつけましょうね。
「帰りの船で熟睡するのすけ」
色々あったがとても楽しい思い出をお土産に帰路につく。