鳥見始動(2012 0414) 離島へ

昨日は天気が崩れた。その翌日は今日。
島に行かずに何をする。

と言うことで、7時前に起床。
離島航路の発着港へ車を走らせる。途中大型24時間スーパーでパンの買いだし。

8時には目的の港に到着。9時に出航の予定。
出航するか(出来るか)否かは8時半に決定とのこと。

それを待って、チケット購入しなさいとのこと。了解です。すべておっしゃるようにいたします。何せ初めて行く場所ナンで・・・・。

8時半まで港沖の防波堤にいるカモメを見て過ごした。小さい結構いけてるホイグリンカモメ(で良いと言えそうな)が1羽いた。写真は撮れず。あまりやる気がない。小雨降ってるし・・・。

島も下見のつもりなので、レンズも小さい80-400mmしか持っていかない。一番の目的は島の様子を探ることと、テントを張る場所の確認、あわよくば泊めてもらえる場所の確保。

定刻9時になったので船に乗り込み出航。
シーズンオフなので乗客も少ない。ただ、シーズンがオンの時があるのだろうか?連休とかで島の出身者が帰ってくるときとかが賑わうのかな?
そもそもこの船のダイヤが島民主体に組まれている。観光客、鳥見人はほとんどいないのだろう。鳥見人が少ないことは私にとっては凄く嬉しいことだが。大勢でがやがやと鳥見るの鬱陶しいんだもん!!!。干潟で望遠鏡、レンズ並べてがやがやするのは許せるけど、畑とか山、ブッシュ回りなどでがやがやは好きではないの。ね。

割と揺れたが1時間ほどで島に到着。
まずは民宿をと。事前調査では民宿などはないらしい。それに近い宿泊する民家はあるとかないとか・・・・。あっても、工事関係者のみの受け入れとか・・・・・・。

まあ、まずは地元の方に聞いてみよう。
同じ船に乗ってきて私の前の列に座っていたおばあさん。
実はもともと私が乗る座席だったのだが、1列に3席並んでいて。
おばあさんは足が悪いので体を伸ばして座りたいからと、私が後ろに行っておばあさんに座席を明け渡したのだ。こういう場合は小さい親切は当然すべき。
こういう事もあって、下船時におばあさんに聞いてみた。

「おばあさん、この島の人?」「そうだよーーーん(とは言わなかったが、そういったリアクション)」

「この島に泊まる場所ってありますかな?(黄門様風に)」
少し間があって・・・・「あ・・、うちは一応人を泊めることが出来るけど・・・・」

「そうですかな。お宅には泊まれるのかね(黄門様風に)」

「ただ、うちがやっているのは間違いないけど、主人(おそらく娘さんか義理の娘さん)がいるので、そちらに確認しておくれ。私がいま許可をしてあとで変なことになっても嫌だからのう。(実際はこのようには話されていない。あくまで雰囲気で)」

「そうかい、そうかい。それはありがとう。じゃあ、その主人とやらに聞くとしようか。ねえ、かくさん。(黄門様風に)」

とにかく、何か光が差してきた。泊まるところが確保出来れば次の計画も立てやすい。せっかく時間かけて行くのだから1日はのんびりと島を満喫したいし、夕方と早朝鳥を探せるのはかなり重要なことなのだ。

船を下りて集落を反対方向に歩く。
鳥の多さは全く感じなかったが、少し歩くとハクセキレイが飛び立った。近くに降りたので双眼鏡で確認。
ほおが白いタイプ。しかも、背中がグレー。いきなり!!!???凄いじゃん。
喉の黒の部分もかなり小さく、よく見ると背中に黒い部分がちらっちらっと見えるので、ホオジロハクセキレイの若いメスかなあ?
シベリアハクセキの可能性も残っている面白い個体だと思う。

帰りには同じ場所にもう1羽いた。これは喉の黒が嘴付け根まで続いている。過眼線があればタイワンハクセキレイなのだが、過眼線がない。かといって完全に目の回りが白いシベリアハクセキレイだか、その近縁だかよくわからない個体。このわからない個体が出てくるのもハクセキレイの楽しさ。ひょっとすると亜種間交雑個体かもしれない。

その場所をあとにして集落へ。
すると1人のおばさま、お姉さまが私に声をかけた。

「お主が泊まる場所がないかとうちのばあさまに聞いてきたお方かのう?」

「いかにも、わしじゃが。そなたは?
ばあ様が言っていた女主人かね?」

結局、色々と話を聞いて、次からは早めに連絡したら開いていたらいつでも泊まって良いよ。うふっ。的な非常に好意的な回答を頂き、
今回の目的のほとんどがこれで達成された。ほんと、私はついている。何かそういう運は持っているのだろう。なあ、助さんや・・・。

これからは島の探索。まずは島の奧にある学校を目指す。
途中途中で鳥の気配があったら止まって確認、撮影していくのだ。
よいか、ハチベエ。お団子やなどには目もくれず付いてくるのじゃョ。

しばらく歩くと、地面からぱっと飛び立ち目の前に降り。
「ヒメコウテンシ。うれちい。(こころでつぶやく。)」
ヒバリの仲間で渋かわいい。大好きな鳥。
久しぶりに見た。3年ぶりくらいか?ガッツポーズクラスの鳥。これだけでもこの島に来た甲斐があった。しかも、写真も撮らせてもらえた。地味な鳥だが、とてもうれしい。

「ヒメコウテンシ」正面。極極一部では「オメコウテンシ。」略して
「お○(ぴー)コウ」って呼んで萌えている。萌えー。

「○メコウ」横。三列風切が初列を覆う。この個体は3列の一番下の羽が擦れていて、初列が露出している。こういう場合はその擦れた羽が完全な状態を想像して、3列と初列の突出具合をみる。(何か鳥好きの説明みたい。私はあくまでチキン南蛮好きなおじさん。鳥には疎い。恥ずかしい)

本とかわゆいのだ。萌えるのだ。萌えー。お○コウ。

この島はかなり頑張って畑作を続けてくれている。いっぱい、おっぱ○(ぴー)、畑がある。これで、天気が荒れたらどんだけ凄いことになるか?ほんと萌えてきた。

歩きながら確認出来た鳥たち。
アトリ、アオジジョウビタキヤブサメヒヨドリ、ウグイス、ビンズイ。鳥はとても少ないが、環境がいいので次に期待がもてる。

島についてしばらくすると次第に晴れてきて、1時間も歩くと暑くなってきた。

晴れた上空では鷹も渡っている。
ハイタカが結構多く渡っている。どの方角に飛んでいったかは把握出来なかった。あちこちに飛び出していった。
北を目指すもの、東を目指すもの。
サシバも混ざっていた。これも同じく、北や東に飛び出していった。

北には対馬→大陸がある。大陸で繁殖するやつらなのだろう。
東には福岡本土。これらは日本本土、本土経由でシベリアなどで繁殖する奴らなのだろう。頑張って秋にまたあいましょう。

ハイタカ。♀?」

ハイタカ。♂?」
これは、ある鷹好きをおびき出すトラップ。かかってくれないかなあ。トラップに。見え見えだけど・・・・・。

上空も多くの鳥が飛んでいた。

サシバハイタカ以外にもトビ、ミサゴ、ツバメ。

とりあえず、学校まで行き、折り返して船着き場まで戻ってきて、ハクセキレイ(ファックセキレイ)の確認をしながら船の出航時間をまつ。

10時乳頭入島、13時20分、離(出)島とかなり時間的には慌ただしいのだけど、久しぶりにのんびりと鳥を見ることが出来た。次は来週また来たいなあ。

ハクセキレイを待っていると、お約束の菜の花にノビタキが。
わざわざどうもありがとう。と言って写真を撮らせてもらった。
そんなに気を遣わなくても良いのに・・・・。ノビタキったら。


最終的に上記以外で確認出来た鳥。
カシラダカチュウサギオオセグロカモメ、ヒメウ、ウミウキセキレイ

ムシクイ、ヒタキを期待したのにそれらが出なかったのが残念。
まあ、次だね。