さようなら(2012 0611)

先日の日記で右足親指の爪がハゲかけていることはお伝えした。

完全にぐらぐらして、いつかははがれるのだろうと思っていた。

ついにその日が・・・・・・。

この指はまだ爪がはがれていないので、生まれてから(生まれる前から)一度も完全に生え替わることなく、延びては切られ、延びては切られして40数年伸び続けた爪。

老舗ラーメン屋の基本のスープとか、老舗ウナギ屋の秘伝のたれのように、絶対的な100%の入れ替えはなく、少しづつ少しづつベースを残したままこれまで生き続けてきた。

僕の右足の親指の爪。

ついにお別れする日が・・・・。

対馬出張初日の夜。
お寺に泊まっていた夜中の出来事。

この日は前回からと部屋を変えていたので割とすんなり眠れた。
その夜中。

夢の中で親指が何かに(おそらく布団のシーツ)に引っかかって、爪がかなり反転。「痛っ」。目が覚めた。

爪を見るとほぼ外れかけている。
90度以上内側にめくれた爪をいったん元にもどし、再び寝た。

翌朝起きてから爪をみると、お別れの雰囲気を感じたので、
ホタルの光を口ずさみながら(頭の中で)、ゆっくりと爪をびりびりってはがしていった。

さようなら。僕の爪。今まで、ありがとう。色々と助かったよ。本当にそう思う。特に怪我をしてから、これまで感じることのなかった親指の爪の大切さを痛感したし・・・・。

爪がはげた親指。なんか、はずかしそう。
少しだけ伸びかけた新しい親指の爪。こいつも恥ずかしそう。
これから新しい歴史が始まる。先代と同じくらい生き続けたら80歳まで生きなければならない。
今の僕の体調ならかなり厳しいなあと思う。
爪のためにも節制に励もうかな・・・・。