クロをもらった(2012 0113)

職場の同僚(先輩)が甑島に魚釣りに行った。クロ(メジナ)を釣るのが目的。釣れたら分けてくれると行って出発した。

私は密かに期待していた。彼は釣りがうまい。うまくいくとクロが食べられるかも。

夕方、電話。ドキドキして電話に出ると、弾む声「大きいクロ釣れたよ。分けられるよ。」本当に嬉しい電話だった。

この日は朝からとても寒い一日だった。しかも、風が当たる磯場で頑張って僕のために??クロを釣ってきてくれた。有り難い。良い先輩を持ったものだ。
お礼に明石家のかるかんを少ーしだけ買ってクロをもらいに。
はじける笑顔で僕にクロを渡してくれた。
丁寧に現場で〆られ(血抜きも)発泡スチロールに入れられていた。
とても、でかいクロだった。44,5cmはあるだろうとの事。

家に持ち帰り記念撮影。私も前の職場では、先輩に連れられ大分の磯にクロを釣りに行ってもって帰っては子供に食べさせていて、その味を知っている子供(長女)はかなり嬉しそう。

のすけとりん。そのでかさがわかる。圧倒される程。

目は深いブルー。とても綺麗。恨めしそうに私を見つめていた。睨んでいると言うより見つめていた。


早速、丁寧に(自分なりに)捌いて刺身に。

切り身。透明感のある身。ピンク色を帯びてとても美しい。

刺身に。しっとり感が写真からもわかる。実際食べてみると癖も生臭さもなく(血抜きが旨いから)、ぷりぷり弾力感満点。旨すぎるのだ。どうしたらいいのか、よくわからない。踊ってみてもいいが、それもなんだか寂しい。長女と二人でしみじみ感動しながら味わう。

もう一つ(というか最大)の楽しみがこれ↓

漬け丼。刺身をあえて残し、あえて残し、あえて・・・。
アルコールを飛ばした酒、みりんに醤油を加えそれにクロの刺身を漬けるだけ。だた、それだけ。本当にそれだけで翌日は全く別の食材に変身する。
表面が化学反応を起こすのか、ぬめっ、つるっとして何とも言えない食感。本当はごまがあると良かったのだが、切らしていた。(翌日は買ってきて入れたが)それを数切れご飯の上にのせ、切りのりをまぶして、この切りのりも敢えてこだわる。有明海産の贅沢大判のり。ストーブであぶると黒から緑に色が変わっていく。
そのような様子も子供に見せるのもなかなかいい。
それをはさみでちょっきん、ちょっきん。

クロ様に対する最大の礼儀。

残りのあら、皮などは湯で臭みを取った後みそ汁に。これまた旨い。
もったいないのでちびちびと食べている。まだ、少し残っている。
娘は「このみそ汁に入った皮の部分がまたおいしいよね」と、
食べさせがいのある娘である。